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夫婦関係の危機に直面し、「離婚すべきかどうか」と悩む方々へ。
この記事では、離婚を検討するべき夫婦の特徴と、その真実について詳しく解説します。
夫婦関係修復カウンセラーの日向陽一が、離婚を避けるべきケースと真剣に考えるべきケースについて、具体例を交えながら説明します。夫婦関係に迷うすべての人に向けたガイドラインです。
いつものように3つの点で お話をしていきます。
- 離婚しない方がいい3つのケース
- 離婚を真剣に考えるべき3つの ケース
- 決断する上で考えるべきたたった一つのこと
1. 離婚しない方がいい3つのケース
1.もう好きじゃなくなった
奥さんや旦那さんから、「もう好きじゃなくなった」「離婚したい」と言われるケースは多いです。
この場合「好き」という気持ちをベースにしている関係であるということができます。
また、少し深掘りすれば「嫌いになった」ということです。
人間の感情というものは揺れ動きやすいものです。ですので、このような感情の揺らぎで決断しないほうが良いのです。
まずは「好きではなくなった」「嫌いになった」原因を丁寧に洗い出すことが必要です。
そして、その根本にあるあなたの心の問題に取り組むのです。
そうすると、「好き」という感情ベースの関係ではなく、気持ちを分かりあう信頼の上に夫婦関係を築くことになります。
そうすれば夫婦仲を修復することは可能です。
2.気持ちが通じない
「気持ちが通じない」「結婚しているのに孤独、寂しい」というのもよく聞く離婚したいといわれる理由です。
男性と女性は全く違う感じ方、また心のニーズを持ってます。だから、気持ちが通じないのは当然です。デフォルト、初期設定は気持ちが通じないのです。
それはちょうど、外国に行ってその国の言語を知らなければ意思疎通ができないのと同じです。
パートナーが発達障がいや特性の強い人であれば「カサンドラ症候群」などと呼ばれる孤独にさいなまれ、体調にも影響するような状態になります。
「夫は妻を愛しなさい。妻は夫を敬いなさい。」と聖書にはあります。
このように、夫と妻がそれぞれ、相手の必要としていることを学ぶのです。
ちょうど外国語を学んで、今まで意思疎通できなかった人たちと会話できるようになるのと同じです。
そのようにして分かり合える夫婦になっていくことができるのです。
3.夫婦喧嘩が絶えない
2点目と重なる部分がありますが、話し合いをすると感情的になってしまうご夫婦もおられます。
気持ちが通じないので、お互いを責め合ってしまう状態です。
夜中や明け方まで言い合いが続くケースも少なくありません。
しかし、どんなに話し合っても、平行線で解決しません。
その後、感情が収まってほとぼりが冷めると平常運転に戻ります。
気持ち的には解決していないので、心の中で不満やもやもやが続いていて、何かのきっかけで、否定的な思いが攻撃的な形でまた噴出してきます。
疲れ切って、あきらめモードになるか、お互いを無視して、仮面夫婦のような状態になっていきます。
喧嘩があるというのは必ずしも悪いことではありません。
お互いに相手に期待していることの表れでもあるからです。
しかし、破壊的な言葉は関係にダメージを与え、徐々に修復が難しくなっていきます。
2.離婚を真剣に考えるべき3つのケース
1.不倫が繰り返しある
聖書は「淫らな行い」は唯一、正当な離婚の理由になりうると教えています。
不倫や浮気は一言でいえば裏切り行為です。
性欲や誘惑に弱いかどうかは、本質的な問題ではありません。
夫婦になるということは「生涯パートナーだけを愛する。ほかの人には目を向けない。」という約束を交わしているのです。
不倫が発覚した時に、浮気したほうが「あなたのせいで私は浮気をした」と言うことがあります。
しかし、これは本当ではありません。
夫として、妻として完璧な人は誰もいません。
もし関係に課題があるなら、それを話し合って解決するのが夫婦の責任です。
ですので、どんなにパートナーとの関係で傷ついたり、不満があったりしても、ほかの異性に走ることは約束破りなのです。
先ほど聖書は「淫らな行い」が離婚の理由となりうるとお伝えしましたが、同時に絶対に離婚しなければいけない理由とはならないということもお伝えしておきたいと思います。
不倫した相手を赦し、夫婦として関係を修復することが可能です。
私のカウンセリングでも多くのご夫婦が、浮気の問題を乗り越えて、夫婦としてとどまり、幸せな家庭を目指して、修復に取り組んでいます。
ただ、不倫をしたほうが、全く改める気持ちがなく、相手を無視して不倫を継続している場合もあります。そのような状況であれば、離婚を検討する必要があると思います。
2.暴力が繰り返しある
ドメスティックバイオレンス(DV)の問題は、された方とした方で、感じ方に大きな違いがあります。
DVの定義はウィキペディアには次のようにあります。
DVは、親密な関係において一方が他方に対して行う暴力で、親密なパートナーからの暴力の代名詞として使われることが多い。
DVの様子は夫婦によって様々です。
相手への不満を、がまんしてがまんして、がまんし続けて、爆発してしまう。
その時に一度だけ手をあげてしまう。そのようなケースがあります。
たまにおとなしそうなサラリーマンが満員電車で大声で怒鳴ってしまうのを見かけます。このような人はそれに似ているかもしれません。
この場合は、ご夫婦の関係の問題は暴力をふるうにいたってしまった過程を丁寧にみていく必要があります。
そして、根本的な原因を取り扱うことによって、関係を修復することができます。
一方、まれにあるのが日常的に暴力が行われるケースです。奥さんがあざを隠す、転んだ、けがをしたなどと周りの人にうそをつかなければならないような場合があります。
このようなケースは、シェルターなどへの一時的な非難を経て、離婚を視野に、生活を立て直していかなければなりません。
3.モラハラが繰り返しある
モラルハラスメント(モラハラ)、精神的な嫌がらせがある場合もあります。
こちらもウィキペディアでは次のように定義されます。
モラルハラスメントとは、モラル(道徳・倫理)に反した精神的ハラスメント(嫌がらせ)。
人格を否定するような嫌な言葉を発することで、パートナーに精神的な苦痛を与えることです。
こちらも、相手の苦しみに気づかずに、当てこすりのような形で発言している場合が多くあります。
肉体的に劣等感を抱かせるような言葉や、経済的、知的に劣っていることをからかうような言葉、様々な形をとって、相手を貶める言葉です。
こちらもDVと似ていて、不満のはけ口として、攻撃的な言葉を発する場合があります。もしくは自分が傷つけられたことに対する仕返しとして、一時的にひどい言葉を言ってしまうこともあります。
そのような場合は、言葉の暴力を受けた方が、真剣にその痛みを伝えると、相手に伝わることがあります。
その後、真摯な謝罪と、明確な変化によって、与えられた傷が時間をかけてですが、癒やされていくことがあります。
やめてくれるように真剣に頼んでもなお、暴言が日常的に繰り返されるようであれば、離婚を視野に入れて考える必要があります。
3.決断する上で考えるべきたった一つのこと
最後に、離婚すべきかどうか、判断するときに考えるべきことをお話しします。
それは、人はすべて罪人であるということです。
義人はいない。一人もいない。
ローマ人への手紙3:10
正しい人は一人もいない、と聖書は宣言します。
別の言い方をすれば、私たちはみな自己中心の罪を持っているということです。
相手に嫌気がさして、離婚したとしても、別の人と結婚しても同じことが起こるのです。
ですから、すべての夫と妻は自分の罪を認め、悔い改める必要があります。
そして、相手の罪を赦し、もう一度そこから夫婦として歩み始める必要があるのです。
自分の姿をはっきりと見ることができる人は一人もいません。
ですから、私たちはみな、聖書の助けを必要としています。
聖書は私たちの心を映す鏡のようなものです。
私は男性ですので、毎朝ひげをそっています。
鏡がなければシェービングクリームが残ったままで出かけてしまうことがあるでしょう。
しかし、鏡があるので、身だしなみを整えることができます。
あなたも自らの心を映す鏡を持ってください。
そして、自らの自己中心の罪をはっきりと認め、奥さん、旦那さんを愛する人になってください。
自分の心を見つめることは、ある意味とても怖いことです。勇気が必要です。
でも、それなしに、ハウツーばかりを追い求めても、本質的な意味で、夫婦関係を修復することはできません。
自分の心を見つめ、罪を悔い改め、愛する人になる。
そのことによってのみ、あなたは、大切なあなたのご夫婦の関係を修復することができるでしょう。
筆者プロフィール
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27歳の時、婚約者との擦れ違いを解決できず結婚目前で婚約解消。
その後、この婚約解消の二の舞を踏まぬよう男女関係や夫婦関係修復の法則を聖書から学ぶように。
2010年、夫婦関係修復カウンセラーとして独立。延べ1,000人以上の夫婦をカウンセリングし離婚危機から救う。
現在は、妻に惚れこむ二児の父。
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