夫婦関係修復が不可能になる人の決定的な特徴とは?~実例から学ぶ~

_29初校

夫婦関係の修復を望んでいるのに、何度も同じ過ちを繰り返してしまう人がいます。

2回の離婚危機に瀕したあるクライアントの実例から、夫婦関係修復が不可能になってしまう人の決定的な特徴が見えてきました。

それは「自覚がない」ということです。

自分のどこに問題があるのか、何を変えなければならないのか、その自覚がなければ、同じ失敗を繰り返し続けることになります。

この記事では、実際のカウンセリング事例をもとに、なぜ一部の人は夫婦関係の修復ができないのか、そしてどうすれば変わることができるのかについて、詳しくお伝えします。

愚かさを繰り返す人:カウンセリング実例から

聖書の箴言26章11節には、こういう言葉があります。

「犬が自分の吐いたものに戻ってくるように、愚か者は自分の愚かさを繰り返す」

この強烈な言葉は、まさに今回ご相談いただいた方の状況を表していました。

この方は、一度離婚を経験し、現在2回目の結婚をされている状態でした。

そして今、2人目の奥様とも別居状態にあり、離婚を求められているという深刻な状況に置かれていました。

私がこの言葉を引用するのは、決してこの方を見下すためではありません。

むしろ、この方に希望を持っていただきたい、どうしたら変われるのかという活路を見出していただきたいという願いからです。

あなたの夫婦関係修復の参考になることを心から願って、この内容をお話しします。

繰り返されるパターンの恐ろしさ

この方の大きな問題は、「繰り返し」でした。

1回目の結婚がなぜ失敗したのか、なぜ離婚に至ってしまったのか、その理由が本当の意味で分かっていないという状態だったのです。

今回も、奥様が出ていってしまった理由を、ご自身で分かっているとおっしゃいました。

しかし、お話を伺ってみると、本当の意味では分かっていないということが明らかになりました。

奥様から離婚したいと言われて、何が問題なのか分からなければ、修復はできません。

この基本的な事実を、この方は理解できていませんでした。

離婚したいと言われて、その何が奥様を苦しめたのかということが分からなければ、繰り返してしまうのです。

だから、愚か者は愚かさを繰り返すという聖書の言葉通りになってしまうのです。

私はこの方にはっきり申し上げました。

「今のまま、あなたが今のままだったら、必ず離婚に至ってしまうと思います」

愚かな人と賢い人の決定的な違い

愚か者か知恵があるか、賢いかの違いはどこにあるのでしょうか。

愚かな人は、どこが悪かったのか自覚がありません。

賢い人は、自分の失敗に気がつくことができます。

言われないと分からないことがあります。

自分でどこが悪いか、どこが変わらなければいけないのか、気づかなくてそのままでいるのは、本当に希望のない状態なのです。

私はカウンセラーですので、当然クライアントさんを励まして、力づけること、常に支えることを常に心がけています。

でも厳しいことを言わなければいけない時があります。

そうでないと、そのクライアントさんのためになりません。

私自身の人生を振り返ってみても、厳しいことを言ってもらって、「あ、自分はそうなんだ」と気づいたことがたくさんあります。

もちろん信頼関係と励ましがある仲でないと、苦しくて受け止められないということはあります。

しかしこのクライアントさんは私の動画を見て、私のカウンセリングに申し込んでくださったので、すでに信頼関係がある程度ありました。

だから、はっきりと申し上げたのです。

「本当にきついことを言って申し訳ないのですが、あなたは自分がどこに、どこがいけなかったのか分かっていません。だから、それを繰り返しているのです」

最大の問題は「思いやりがない」こと

この方の最大の問題は、思いやりがないということでした。

奥様の気持ちを考えることができない、奥様の気持ちが想像できない。

別の言い方をすると、自分のことしか考えられない、人の気持ちが分からないということが非常に大きな問題でした。

奥様が苦しくて機嫌が悪くなった時に、「なんで不機嫌になってんだよ」という様に、奥様を責めてしまったということがありました。

それを繰り返していたら、奥様は「あ、この人本当に自分中心だな。私のことなんかどうでもいいのね」というふうに、悲しい気持ちを毎回毎回感じて、そしてもう無理だと感じるようになりました。

一緒に生きられない、一緒に住んでることも辛いと感じ、そして出ていってしまい、もう別れたい、となってしまったのです。

象徴的な出来事として、

この方は別居状態になってからも何回か会っていましたが、その時、奥様にこういうふうに言われてしまったのです。

「私の離婚の意思は変わらないよ。あなたと話してやっぱり変わってないなと思った。だから、私がもう離婚したいって、この気持ちはもうどんなことがあっても変わらないよ」

この自分の自己中心に対しての自覚がないということが、本当に問題なのです。

自覚がちょっとでもあれば、救いがあります。

そこから変わっていくことができるはずなのです。

だから私は、このクライアントさんに申し上げました。

「あなたが今のままだったら修復不可能だと思います」

変われば可能性はゼロではない

もう1つ申し上げたいのは、あなたが変われば可能性はゼロではないということです。

奥様とあなたが会った時に、奥様が「あれ、なんか前と違うな」と感じることができれば、そこに可能性が生まれてきます。

私のチャンネルには、動画が1500本以上載せてあります。

このクライアントさんは私の動画を、100本以上、100回以上見たとおっしゃっていました。

恐ろしいと思ったのは、それで自分が分かったつもりでなんとかなると思っていらっしゃったことです。

「あ、分かった。なるほどね。なるほどね。分かった、分かった」と思っているけど、自分がどう変わるか、自分が本当に根本的にどこが変わったらいいか分かっていないという状態だったのです。

表面的な対処では何も変わらない

カウンセリングの中でこの方は、「いや、これから奥様にプレゼントを買おうと思っている。プレゼントしたら気持ち変わるんじゃないかな」とおっしゃっていました。

こういう風に表面的なことで解決すると思っていらっしゃるところに本当に問題があります。

あなたももしかしたら、こういう動画をたくさん見ているかもしれません。

ノウハウみたいなことをたくさん見つけられて、「これやれば効く」みたいな、「これ言えたら魔法の言葉」みたいな、そういう動画がいっぱいあります。

ですけれど、本当に自分自身の心が変わらなければ、人格的な変化がなければ、愚か者は愚か者のままです。

そこには夫婦関係修復の可能性というのはほとんどありません。

小さなことを大切にしない姿勢に現れる問題

この方はお試しカウンセリングだったのですが、お試しを受けるにあたって、まずこの動画をご覧くださいということをお伝えしていました。

しかし、その動画も見ていなかったのです。

事前のアンケートをご記入くださいとお願いしていたのですが、アンケートも十分に書いていませんでした。

私がお話ししたのは、こういう1つ1つの小さなところを大切にしないことに、あなたの奥様が出ていってしまった理由、そして奥様が離婚の意思は固くて変わらないと言っていることのヒントがあると思いますということでした。

これはカウンセラーですので、私はある意味お金をいただいて相談を受けているので、私の気持ちを考える必要はないのです。

でも、人と人との関わりです。

相手が送ってきたメールをちゃんと読むとか、相手が伝えようとしていることを受け止めようとするということは、1つの思いやりの形なのです。

だから私が申し上げたのは、このカウンセリングはあなたが思いやりを持つ練習にしてくださいというお話でした。

そうしたら、私はこのカウンセリングという安全な場所で、あなたを責めるのではなくて、あなたが気づけるように助けていきたいのです。

カウンセラーとしての正直な気持ち

だから私は正直にお伝えしました。

「私は自分の動画を一生懸命話したのに見てくれなかったなと感じました。あなたのことをちゃんと聞いて、アンケートをもらってしっかりとこの1時間でお話ししようと思っていたのに、ある意味おざなりな内容の、ちゃちゃっと書いたアンケートの内容で、私は正直悲しかったです」

「私は全力でカウンセリングしています。この1時間、本当にあなたの人生が変わるために、やろうとしていて、でもそれをあなたが受け止めてくれなかったことが悲しかったです」

「このこと、私がこの悲しいと感じたことは、奥様が感じた悲しみと似ています」

自分の都合に合わせて自分のやりたいことだけやっている。

「こんなことを言うのは、本当に私も苦しいです。でもあなたのために言っているのです。」

私は繰り返しになりますが、

今のままだと本当に難しいと思います。

たった何回かのメールであなたとやり取りしていて、「これ難しいな」と感じています。

「あなたがすごい自分勝手な人だな」と申し訳ないのですが私は感じています、ということをお伝えしました。

私は大勢の方の離婚の相談、離婚回避、そして夫婦関係修復の相談を受けていますから、ある程度慣れています。

でもあなたからそれをすごく強く感じます、ということをお伝えしたのです。

あなた自身の人生を滅ぼしている愚かさ

それは私が気分を害したとか、そういうことではありません。

それがあなたご自身の人生を滅ぼしている、その愚かさなのです。

自分のわがまま、自分中心に気がつかないこと自体が、あなたの夫婦関係も壊しているし、おそらくあなたのお仕事や様々な関わりを壊しています。

だから私はそれに気づいて欲しくて、あなたにそこから変わって欲しいと願っていますということをお伝えしたのです。

あなたはおそらく、この今の奥様とも別れることになると思います。

それは避けられないのではないかなと感じていることも、正直にお伝えしました。

でももう1つの問題は、またもう1度別の人と結婚しても、このことを繰り返すと思いますということです。

だから私はこうお伝えしました。

「あなたのこれからに対して私はすごい心配です。カウンセリングを受けるか受けないかはもちろんあなたのチョイスで、お試しを受けて本プログラムに行くかどうかはあなたの自由ですけれど、奥様と今離婚の危機になっていることを、あなたご自身が真剣に変わるチャンスとしてとらえていただきたい。

まとめ:修復不可能な人の決定的特徴

犬が自分の吐いたものに戻ってくる、すごい強烈な表現です。

愚か者はその愚かさを繰り返しています。

ですから、修復不可能な人はどういう人か?それは自覚がない人です。自分自身がどこを変わらなければいけないのか自覚がない人なのです。

知恵のある人は失敗しない人ではありません。失敗から学ぶ人なのです。

私もこんな風に言って偉そうに聞こえるかもしれないですが、もう失敗だらけの人間です。

ですけれど、失敗して妻を傷つけてしまって、「ごめんね」と言って、「これからは気をつけるから」ということを、もう結婚して26年になりますが、無数に繰り返してきました。

それでも繰り返してしまうような愚かな者です。

でもそうならないように、ちょっとずつ気をつけて、その先に、今、妻との助け合う関係が継続できているということが言えると思います。

この動画をご覧になっているあなたにも、そのように自分の過ちに気づいて変わっていく、成長していく人になっていただきたいと思います。

このクライアントさんにもそうなっていただきたいと心から願っているわけです。

最後に:どのように変わればいいのか

どのような人が夫婦関係修復不可能かということを理解することは大切です。

しかし、どのように自分自身が変わらなければいけないのか、どのように具体的に自分が変わっていったらいいのかということが分からなければ、その気づきというのも無駄になってしまいます。

私は無料の動画講座で、ご自身がどのように変わるのか、自分自身の心を変えて、どのように夫婦関係を修復していくのかということを、5つのステップに分けてお話ししています。

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5つのステップについてお話ししています。

1つ目は、結婚とは何なのか。

2つ目は、自分自身を知る。

3つ目は、男女の違い。

4つ目は、悔い改めとは何か?変わる人が変わるとはどういうことなのか。

5つ目は、夫婦関係修復の手紙の書き方です。

この5つのステップを学んでいただくと、あなたのご夫婦の関係を修復する、そのきっかけになると思います。

あなたがもし真剣に夫婦関係を修復したい、離婚を回避したいと思っていらっしゃるなら、この無料動画講座を是非受け取ってください。

あなたのご夫婦の関係が修復されて幸せなご家庭を築かれることを心から願っています。

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筆者プロフィール

日向 陽一
日向 陽一ひゅうが よういち
夫婦関係修復カウンセラー。
2010年から500組以上の夫婦の相談、離婚の危機にあるご夫婦のカウンセリングを手がける。聖書を基盤とした本質的な夫婦関係修復法を提供し、多くの夫婦の関係再構築を支援している。