夫婦関係修復で絶対に避けるべき3つのNG行動|カウンセラーが解説

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目次

  1. はじめに:夫婦関係修復で最も重要なこと
  2. この記事が対象とする方々
  3. 夫婦関係修復で絶対に避けるべき3つのNG行動
  4. NG行動1:手当たり次第に謝る・謝り倒す
  5. NG行動2:手のひらを返したように行動を変える
  6. NG行動3:相手の気持ちを操作しようとする
  7. 本質的な解決方法:深い理解の必要性
  8. まとめ

1.はじめに:夫婦関係修復で最も重要なこと

夫婦関係の修復を望む多くの方が、良かれと思って行動していることが、実は関係をさらに悪化させてしまっている場合があります。

私は夫婦関係修復カウンセラーとして2010年から15年間、500組以上のご夫婦の関係修復をサポートしてきました。

その中で見えてきたのは、夫婦関係修復で絶対に避けるべき3つのNG行動です。

夫婦関係の修復にとって最も大切なことは信頼関係の回復です。

しかし、これらのNG行動をしてしまうと、すでに壊れかけている信頼関係を回復不可能なところまで悪化させてしまい、最終的には離婚が避けられない状態になりかねません。

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この記事では、クライアントさんたちから伺った失敗例を基に、夫婦関係修復で絶対に避けるべき行動と、本質的な解決方法について詳しく解説していきます。

2.この記事が対象とする方々

この記事は次のような方のためにお話をしていきます。

関係修復のために頑張りすぎてもう疲れてしまった方、心も限界に近づいている方、もう希望が見えなくて諦めそうになっている方におすすめします。

思いつく限りのことは全部やってみたが、これ以上何をすればいいのかわからない方、パートナーに嫌われているかもという不安を抱えている方にも参考になるでしょう。

「情はあるけど愛はない」と言われてしまった方、パートナーに好きな別の人がいるかもしれない不安に苛まれている方も、この記事を読むことで新しい視点を得られるはずです。

3.夫婦関係修復で絶対に避けるべき3つのNG行動

夫婦関係修復で絶対に避けるべき3つのNG行動は以下の通りです。

  1. 手当たり次第に謝る・謝り倒す
  2. 手のひらを返したように行動を変える
  3. 相手の気持ちを操作しようとする

それぞれについて詳しく解説し、最後にどうすれば夫婦関係を修復できるのか、本質的な解決についてお話ししていきます。

4.NG行動1:手当たり次第に謝る・謝り倒す

繰り返しの謝罪と話し合い

「謝らないでどうする」と思われるかもしれませんが、このポイントについて説明します。

クライアントさんたちの中には、繰り返しの謝罪や話し合いをしようとする方がいます。

「ごめんね」「本当にごめん」と言って「もう直すから」「ちゃんと話し合おう」と言う方が多くいらっしゃいます。

このケースは別居中や奥さん・旦那さんが出ていってしまった場合に、話し合いを何回も何回もしようとする状況でよく見られます。

「気持ちが済まないから」という形で自分の気持ちを押し付けてしまうのです。

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相手から「もう分かったから、悪いと思っているのは分かっている」と言われても、気持ちが済まないからと繰り返してしまいます。

結果として「やっぱり私の気持ち/俺の気持ちはわからないんだな」と思われてしまうのです。

土下座などの卑屈な行動

本当にこんなことがあるのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、かなりの方々がこういうことをしてしまいます。

土下座をしてしまうと、対等な関係がなくなってしまいます。

信頼関係を取り戻すことが大切なのに、パートナーシップが崩れていくのです。

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恥も外聞もないというか、自尊心を捨ててしまう行動は問題です。

聖書からよくお話をしていますが、人間には尊厳というものがあります。

どんなに悪いことをしてしまっても、その尊厳を捨ててはいけません。

ある一人の人間が別の人間に土下座することは良くないことです。

どんな状態にあっても、誠実に対等な立場で謝ることが大切です。

何でもするから仲直りしよう

これも土下座と似ていますが、特に女性に多いケースです。

「何でも言って」「直すから」と言って、嫌なところを直すと約束してしまいます。

アラジンの魔法のランプのジーニーのように、相手の召使いのようになろうとするのです。

これは信頼関係を損なってしまいます。

自分はどうなってもいいので「行かないで」とすがりついてしまいます。

愛を持って仕えあうことは大事ですが、意図的にマウントを取らせるのは問題です。

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夫婦の信頼関係は対等な立場でのパートナーシップであることを忘れてはいけません。

5.NG行動2:手のひらを返したように行動を変える

急激な行動変化

例えば、次のようなケースがあります。

ご主人が「仕事ばかりで家事をしない」と言われた時に手のひらを返したように全てのゴミ出しから洗濯まで始めてしまいます。

「子供たちを見ているから遊びに行ってきていいよ」と言うようになります。

これは卑屈な行動ととらえられてしまいます。

過剰な埋め合わせ行動

プレゼントを渡したり外食に連れて行ったりする行動も問題です。

場合によってはお金を渡すこともあります。

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記念日を今まで何もしていなかったのに始めたり、家族旅行を提案したりします。

言われたことに対して過剰に反応してしまうのです。

「これだけやったんだから夫婦関係仲直りしようよ」というメッセージを発していることになります。

問題点

クライアントさんの中には本当に必死になってしまって、パートナーから「頑張っているのは分かるけど、私はあなたに召使いや下僕になって欲しいわけではない」と言われることがあります。

この言葉が示すように、急激な行動変化や過剰な埋め合わせ行動は、相手にとって不自然で不快に映ってしまうのです。

6.NG行動3:相手の気持ちを操作しようとする

手紙攻め

私の動画やブログの記事の中でも、カウンセリングのプログラムの最後の段階で仲直りの手紙を書くことをお勧めしています。

しかし、一生懸命謝罪の手紙を書き、この手紙で自分の気持ちを分かってもらいたいと思うあまり、効果がない場合に何回も手紙を書き続けてしまう方がいます。

気持ちが戻ってこないのにそれをやり続けることは、相手を無視してやっているということになります。

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夫婦関係の信頼関係がさらに損なわれていくのです。

周囲を巻き込む

義理の両親に相談したり、自分の両親やパートナーの兄弟に頼んで間に入ってもらおうとする方がいます。

友達に間に入ってもらって説得してもらおうとすることもあります。

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ネット上でも同じような夫婦関係修復の中で復縁工作をしている人がいます。

裏で手を回してネット上で情報発信をしてフォローするなどの行動も見られます。

隠れてやっても明らかにやっても、ほとんどの場合は相手に伝わってしまいます。

フェアではないことをしているため、信頼関係はさらに損なわれていくのです。

長期戦略

粘って長期戦に持ち込もうとすることも問題です。

特に別居中の方々の場合、不倫などの有責配偶者でなければ離婚できないケースが多いのは事実です。

しかし、粘って長期戦に持ち込めばずっと離婚できないという考えは危険です。

相手の気持ちを尊重せずに自分の都合で「そのうち待てば相手の気持ちが変わるだろう」という態度を取ってしまいます。

パートナーにはそれが「相手を操作しようとする行動」と映ってしまうのです。

7.本質的な解決方法:深い理解の必要性

聖書の箴言20章5節にこうあります。

「人の心にある計画は深い水、英知のある人はこれを汲み出す」

信頼関係の回復は、相手があなたに対して「私の辛さや苦しみを分かってくれた」と思う時に初めて、壊れた状態から回復へ向かっていきます。

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深い理解の必要性

イメージとして、ものすごい深い井戸があるとします。

普通のロープでは届きません。

あなたはできること全部やって、それでも修復できないのは、自分の持っているロープがそこの水に届かないからです。

聖書は「英知のある人はこれを汲み出す」と言います。

厳しい言い方になってしまいますが、あなたの今の英知は不十分だということです。

本質的な解決への道筋

英知は聖書から来ます。

聖書を通して、夫婦とはどういうものなのか、妻の必要は何なのか、夫の必要は何なのか、夫婦関係で最も大事なことは何なのかを学ぶ必要があります。

それは長いロープで相手の心の深い水を汲み出すようなものです。

あなたがしなければならないことは、相手の痛みと苦しみを本当の意味で理解することです。

あなたが理解して初めて、相手は「分かってもらえた」と思うのです。

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そこから修復のプロセス、信頼関係の回復が始まっていきます。

8.まとめ

夫婦関係修復で絶対に避けるべき3つのNG行動について解説してきました。

手当たり次第に謝る・謝り倒すこと手のひらを返したように行動を変えること相手の気持ちを操作しようとすることは、すべて信頼関係をさらに損なう行動です。

これらのNG行動を理解することは大切ですが、本質的に夫婦関係を修復する方法が分からなければ意味がありません。

ノウハウで行動を変えても、が変わらなければ時間が経つと元に戻ってしまいます。

真の解決は、相手の痛みと苦しみを本当の意味で理解することから始まります。

そのためには英知が必要であり、その英知は聖書から来るのです。

夫婦関係修復の道のりは決して簡単ではありませんが、正しい方法で取り組めば、必ず光が見えてくるはずです。

執筆者:夫婦関係修復カウンセラー日向陽一

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筆者プロフィール

日向 陽一
日向 陽一ひゅうが よういち
夫婦関係修復カウンセラー。
2010年から500組以上の夫婦の相談、離婚の危機にあるご夫婦のカウンセリングを手がける。聖書を基盤とした本質的な夫婦関係修復法を提供し、多くの夫婦の関係再構築を支援している。