ご主人のLINEを見てしまい、不倫をしていることが発覚した女性クライアントさんのためにお話しします。
ネット上には浮気が発覚した後の対応方法が散見されます。
しかし、聖書には罪を犯した人にどのようにアプローチすればよいのかが書かれています。
- 二人きりで話す
- 第三者に助けてもらう
- 公の場に出る
「また、もしあなたの兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで指摘しなさい。」マタイ18:15
不倫された妻の気持ちはこちらの動画で解説しています。
夫の不倫は許されることではない
「あなたに対して罪を犯したなら」とあります。
不倫、浮気はこれに当てはまります。
夫の不倫は妻に対する罪です。
夫のからだは夫のものではなく、妻のものであると聖書は教えています。
その逆も真なりで、妻のからだは夫のものです。
つまり、夫婦はお互いに相手に対して所有権を持っているのです。
自分の心と体を他の女性に与える夫は、妻の権利を侵していることになります。
夫婦の関係においては浮気、不倫は許されないことです。
一回でもそのようなことをするのは、夫婦関係を破壊する罪なのです。
その問題を解決せずに放っておけば、夫婦関係は必ず取り返しのつかない状態になってしまいます。
では次に3つのステップでの解決方法を見ていきましょう。
二人きりで話す(不倫が発覚したら)
浮気が発覚した場合でも、何か特別な対処方法があるわけではありません。
特にうまく立ち回る必要もありませんし、駆け引きも不要です。
率直に、正直にあなたの懸念を伝えればよいのです。
聖書には次のようにあります。
「もしあなたの兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで指摘しなさい。」マタイ18:15a
そのようなことが起こった後に、
まずは「行って」とあります。
これは、二人きりになれる時間と場所を確保することになります。
そして「指摘しなさい」と書かれています。
「誰かほかの女性と関係があるの?」
「わたし以外の人と特別におつきあいしているの?」
などと聞けばよいのです。
これは、対話の入り口になります。
あなたの投げかけに対して、ご主人が素直に事実をみとめて、あやまる場合があります。
それが、聖書の次のように書かれている状態です。
「その人があなたの言うことを聞き入れるなら、あなたは自分の兄弟を得たことになります。」マタイ18:15b
素直にみとめて、あやまるということは、彼が後悔してあなたとやり直したいと考えていることのしるしです。
そうすれば、あなたは聖書の表現を借りればご主人を「得たことになります。」
回復のプロセスがそこから始まっていくのです。
浮気発覚後の回復のプロセスについてはこちらの動画で解説しています。
しかし、ご主人が認めない場合もあるかもしれません。
その場合は次のステップに進む必要があります。
第三者に助けてもらう(不倫が発覚したら)
聖書の記事は次のように続きます。
「もし聞き入れないなら、ほかに一人か二人、一緒に連れて行きなさい。」18:16a
二人で解決できないなら、誰かに助けてもらう必要があります。
ご主人がしらを切ることもあるでしょう。
もしくは逆ギレして感情的になり、話し合いにならない場合もありえます。
話し合いの場から逃げ出してしまうか、無言になって自分の中に閉じこもってしまうケースも考えられます。
そのような時には二人が信頼している友人や親族のだれかに間に入ってもらう必要があります。
カウンセラーがその役割を果たす場合もあります。
その理由も聖書は語っています。
「二人または三人の証人の証言によって、すべてのことが立証されるようにするためです。」18:16b
真実は明らかにされ、正しい解決策が見いだされなければなりません。
不倫や浮気は必ず解決しなければならないのです。
そのためには、事実関係を第三者の助けをかりてでも明らかにする必要があります。
それでもご主人が応じない場合もあるでしょう。
そのような場合は、最後のステップに進まなければなりません。
公の場に出る(不倫が発覚したら)
親しい人が助けようとしても心をかたくなにしてこばみ続けた場合には、取るべき手段は一つだと聖書は教えます。
「それでもなお、言うことを聞き入れないなら、教会に伝えなさい。」マタイ18:17a
「教会に伝えなさい。」とあります。
正しい判断をしてくれる公の場が必要となってきます。
教会は神様が信仰者のためにお建てになった組織です。
何が正しくて何が間違っているのかを神様のことばによって判断できる場所なのです。
それでもなお、聞き入れない場合については次のように書かれています。
「教会の言うことさえも聞き入れないなら、彼を異邦人か取税人のように扱いなさい。」マタイ18:17b
「異邦人か取税人のように扱いなさい。」とあります。
これは、どういう意味なのでしょうか。
「異邦人」「取税人」とは何を指すのでしょうか。
「異邦人」というのは神様と神さまの言葉を知らない人たちです。
「取税人」というのは神様と神さまの言葉を知っていても、従わない人たちです。
つまり、正しいことを知らないかそれに背いているかわいそうな人たちなのです。
そして、信仰者が一緒に生きていくことはできない人たちです。
ここから引き出される結論は、ご主人が認めず、悔い改めず、聞き入れないなら、関係を断たざるをえない、ということです。
聖書は罪の赦しを語ります。
罪の赦しがなければだれも神様の前に生きることはできません。
しかし、罪を指摘されても悔い改めをこばむ人には、赦しではなくさばきが下されるとはっきりと示されています。
ご主人と公の場に出るとは、今の私たちの社会でいえば、親族が集まって相談をすることになるかもしれません。
場合によっては家庭裁判所の提供する夫婦関係調整調停、いわゆる「調停」の場に出ることを意味します。
最後に(不倫が発覚したら)
不倫、浮気が発覚した後の対応のゴールは相手を責めることではありません。
ましてや仕返しすることでもないのです。
それはこの聖書のことばにあるように「自分の兄弟を得」ることです。
夫婦関係に当てはめれば、相手のこれからの人生のために解決を図ることだと言えます。
その結果として、相手との信頼関係をできる限り回復させることでもあるのです。
そのために3つのステップでお話ししました。
- 二人きりで話す
- 第三者に助けてもらう
- 公の場に出る
この記事があなたのご夫婦の回復にお役に立てるように、心から願っています。
筆者プロフィール
-
27歳の時、婚約者との擦れ違いを解決できず結婚目前で婚約解消。
その後、この婚約解消の二の舞を踏まぬよう男女関係や夫婦関係修復の法則を聖書から学ぶように。
2010年、夫婦関係修復カウンセラーとして独立。延べ1,000人以上の夫婦をカウンセリングし離婚危機から救う。
現在は、妻に惚れこむ二児の父。
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