離婚回避方法悪い例について。
「絶対に離婚しない」とつっぱねることをしてはいけないというお話です。
離婚を切り出されてパニックになってしまうとき
離婚を切り出されたときに「そんな話しないで!」と言ってしまう気持ちはわからなくはありません。
ショックだし、考えたくもないと思うのは当然のことです。
パニックになってしまい「離婚したい」と言われた事実を受け入れることができないとこのような反応になってしまいます。
しかし、このような対応は夫婦関係修復にとって致命的な結果になりかねないのです。
離婚を切り出した相手の気持ちは?
ここで一度相手の気持ちを考えてみましょう。
「離婚したい」と言い出すのはよっぽどのことです。
相手も悩んだ末にその気持ちを伝えています。
小さな心の痛み、傷ついた思いが積み重なって、ついに耐え切れなくなってその思いを打ち明けているのです。
つまり「離婚したい」と言われたほうだけでなく、言い出した方も傷ついて苦しんでいるのだということなのです。
「絶対に離婚しない」と突っぱねることは逆効果に
そのような状態を考える時、「私は絶対に離婚しない」と突っぱねることは、相手の「離婚したい」という気持ちを強化することになってしまいます。
相手は「やっぱりこの人は私の気持ちを考えてくれないんだな。自分のことしか考えてないんだな」と思います。
そして「話し合っても無駄だな。何とかして早く離婚したい。」と思ってしまうケースが多いのです。
離婚回避のための夫婦カウンセリングの中ではこのような状況におられる方々のご相談を受けることが頻繁にあります。
このような状況を私は「故障したエレベーター症候群」と言っています。
エレベーターが正常に動いているときは私たちはなんの圧迫感も感じませんが、故障して止まったエレベーターからは一秒でも早く出たいと思うものです。
同じように「離婚したい」と伝えた相手から絶対拒否の意思表示をされると、言い出した方はこの結婚関係に閉じ込められて、身動きができなくなっているような息苦しさ、圧迫感を感じて、余計離婚にたいして意思を固め、必死になってしまうのです。
まずは相手の離婚の意志を受け止め、尊重する
ですので、まずは冷静に「気持ちを話してくれてありがとう。あなたの気持ちはわかりました。」と相手の意思を尊重する態度を示すことが大切なのです。
もちろん、その場で同意はできないでしょうから「私も考えてみるね。少し時間をください。」と伝えることも重要です。
そうするととりあえずは自分の意思を尊重してもらえた相手も安心して冷静になり、時間をおいてから話し合いすることができるようになる可能性が出てきます。
そしてそのあとで関係修復に向けての努力に取り組んでいくのです。
筆者プロフィール
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27歳の時、婚約者との擦れ違いを解決できず結婚目前で婚約解消。
その後、この婚約解消の二の舞を踏まぬよう男女関係や夫婦関係修復の法則を聖書から学ぶように。
2010年、夫婦関係修復カウンセラーとして独立。延べ1,000人以上の夫婦をカウンセリングし離婚危機から救う。
現在は、妻に惚れこむ二児の父。
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