今回は黒川伊保子さんの「妻のトリセツ」という本をご紹介します。
夫婦カウンセリングのクライアントさんである夫たちにもおすすめしています。
女性でありながら男性にもわかりやすく妻の気持ちを代弁してくれている名著です。
妻が夫にキレる本当の理由
妻の不機嫌に恐怖を感じて家に帰りたくない夫が急増しているのをご存知でしょうか。
しかし妻たちにしてみれば、怒る正当な理由があるのです。
彼女たちは夫からの愛を感じたいけれど、それを感じられないときに、悲しみと同時に怒りを感じるのです。
それはどのような場合なのか、多くの具体例をその裏にある妻の心の動きを含めて、この本は教えてくれます。
妻たちは気持ちを変化球で伝える
この本を読んでつくづく思わされたのは、妻たちは自分の気持ちを決して直接的には表現しない、ということです。
たとえば妻の「なんでもない」という一言。
夫が「なんでもない」と言う時、夫の心には「なんでもない」という思いしかありません。
しかし、妻が「なんでもない」と言う時の多くは「私怒ってんですけど、放っておく気なの?」という意味なのです。
夫であるあなたは「それはあんまりだ」と思うかもしれませんね。
わたしもそう思う時があります。(苦笑)
しかし、彼女たちはそういう方法でしか気持ちを表せないのです。
投げた球がすべてナチュラルにカーブしてしまい、ストレートのボールを投げることができない投手のようなものです。
だから私たち夫は妻の投げるカーブをしっかりとキャッチする練習を積み重ねる必要があるのです。
夫は妻の不機嫌に傷ついてはいけない
妻の不機嫌は「わたしをもっと愛して」というSOSサインです。
つまり、彼女は助けを求めるために不機嫌になっているのです。
だから、夫たちは不機嫌な妻たちを放っておいてはいけないのです。
SOSですから、助けてあげなければいけません。
なにが悲しいのか、なにが困っているのか、聞いてあげる必要があります。
「こわっ」と言って他の部屋に逃げ込んでいる場合ではないのです。
妻のトリセツの概要
- 妻は夫に問題解決を求めていない
- 妻は夫に共感してもらいたいだけ
- 「おうむ返し」で共感のフリを
- 事実の否定は心を肯定してから
- 妻を絶望させるセリフ
- 夫には見えていない家事がある
- 「~っぱなし」問題を放置するな
- メールせよ!「今、小田原通過」
- 記念日を軽んじてはいけない
- 「心と裏腹な妻の言葉」の翻訳付
上記が裏表紙に書かれている主な内容です。
離婚回避のカウンセリングを10年ほどしてきた私にも発見の多い良書でした。
奥さんの気持ちがわからない、妻が怖いというあなたに、おすすめです!
あとおまけですが、西野カナさんにも「トリセツ」という曲があります。
これも併せてごらんになると理解が深まると思います。
筆者プロフィール
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27歳の時、婚約者との擦れ違いを解決できず結婚目前で婚約解消。
その後、この婚約解消の二の舞を踏まぬよう男女関係や夫婦関係修復の法則を聖書から学ぶように。
2010年、夫婦関係修復カウンセラーとして独立。延べ1,000人以上の夫婦をカウンセリングし離婚危機から救う。
現在は、妻に惚れこむ二児の父。
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