「話が噛み合わない」カサンドラ症候群で離婚したいと言われた時の対処法

カサンドラcanva

「妻から「あなたとは話が噛み合わないので離婚したい。」と言われてしまった・・・

これってもしかしてカサンドラ症候群なのでは?と悩んでいる。」

もし、夫であるあなたがこんな状況でしたら、きっとこの記事が役に立つと思います。

離婚回避のご相談を受ける中で、夫婦間で話が通じない、噛み合わないという、カサンドラ症候群で悩まれている方々に私がお伝えしていることをお教えします。

 

■カサンドラのギリシャ神話の物語

そもそも、「カサンドラって何?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

「カサンドラ」はギリシャ神話に出てくる女性です。

どういった人物か、簡単にご説明いたしますね。

ギリシャ神話の中で、アポロンに愛され、アポロンの恋人になる代わりに、予言能力を授かったカサンドラという女性がいます。

しかしカサンドラは、予言の力を授かった瞬間に、アポロンの愛が冷めて自分の許から去っていく未来が見えてしまったため、アポロンの愛を拒絶してしまいます。

憤慨したアポロンは、「カサンドラの予言をは誰も信じない」という呪いをかけてしまいました。

カサンドラはパリスがヘレネーをさらった時もトロイアの木馬をイリオス市民が市内に運び込もうとした時も、これらが破滅につながることを予言して抗議しましたが、呪のせいで誰も信じませんでした。

これが、「カサンドラ」の物語です。

 

■カサンドラ症候群とは

夫とコミュニケーションがうまく取れない、話が噛み合わない、気持ちが通じないということで妻が苦しまれている場合、

その夫がアスペルガー症候群であったりするケースが多いため、今の日本ではカサンドラ症候群は、アスペルガー症候群の伴侶を持つ者の二次障害のように言われています。

よって、カサンドラ症候群とは、発達障害の夫の態度によって、妻が精神的に傷ついてしまうというケースを指すのですが、

実はほとんどの場合が、夫が障害を持っているわけではなくて、夫が妻に嫌われることを恐れていることに起因するカサンドラ症候群が多いのです。

 

■カサンドラ症候群が生まれる悪循環とは

カサンドラ症候群が生じるまでを見てみましょう。

 

妻から批判をされる

夫は妻から嫌われることを恐れ、無言もしくは精神的なひきこもりになる。

(一緒にいても気持ちを伝えずに黙り込んでいる感じ)

妻は苦しんで、夫にもっと批判的なことを言うようになる

そうするともっともっと夫の方はひきこもってしまう

 

こんな風に悪循環になっていくわけです。

 

■悪循環を断ち切るためには~第一ヨハネの手紙より~

では、この悪循環を断ち切るには、そしてカサンドラ症候群に陥らないようにするには、どうしたらよいのでしょうか。

新約聖書の中の一書である、「ヨハネの手紙一」にはこう書かれています。

愛には恐れはありません
全き愛は恐れを取り除きます
恐れには罰が伴い
恐れるものは愛において全き者となっていないのです

(ヨハネの手紙一4章18節より)

 

恐れている状態というのは、夫が自分が傷つくことを嫌がり、妻がなぜ批判的になるのかを考えられなくなっている状態のことをいいます。

妻が夫を批判するというのは、実は「SOS」なんです。

例えば「あなたは全然家の事をやってくれない」というのは、

本当は「私にはあなたの助けが必要なの」というのを伝えたいのに、批判という形でしか伝えられないのです。

この sos を無視され、無言でひきこもられると、もっと激しくSOSを出さないといけなくなり、もっと激しく夫にとっては批判に
聞こえる言葉を言わざるを得なくなるのです。

夫は、妻がそんな風に苦しんでいるということがわかったら、その相手を恐れて嫌われることを避けるのではなくて、自分から相手のところへ近寄っていく、そしてその苦しんでいる彼女を助けてあげるのです。

話が噛み合わないというのは、ひきこもっていて自分の気持ちを伝えなくなっている状態なので、気持ちを伝えるのです。

妻が欲しいのは事実でなく夫の気持ち。


「ごめんね、僕は君がそういう風に言うと自分がダメだと言われていると感じて、自信を失っちゃうんだ。だから黙り込んじゃったんだ」って

「ほんとは君に嫌われるのが怖かったんだ」って、伝えましょう。

だから聖書に書いてあるように、「愛には恐れはない」のです

奥さんが守られるのであれば、そして奥さんが夫から大切にされている愛されているという感覚が守られるのであれば、それでいいんです。

気持ちを伝えるというのは、男性にとってはすごく勇気のいることです。

自分の心の中を深く掘り下げていかないとわからないことですからね。

ですので、多くの場合はカウンセリングを必要とするようなことだとも思うのです。

 

■まとめ

今回の内容をまとめると以下のようになります。

  • 妻たちは、夫と気持ちが通じ合わないと苦しい。
  • 夫たちは勇気を出して自分の気持ちを伝えることが必要で、その苦しんでいる妻の痛みを知る必要がある

 

いかがでしたでしょうか。

カウンセリングの中で私のところに来られる皆さんに差し上げているアドバイスを共有させていただきました。

あなたのご夫婦の離婚回避にお役に立てればうれしいです。

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筆者プロフィール

日向 陽一
27歳の時、婚約者との擦れ違いを解決できず結婚目前で婚約解消。
その後、この婚約解消の二の舞を踏まぬよう男女関係や夫婦関係修復の法則を聖書から学ぶように。
2010年、夫婦関係修復カウンセラーとして独立。延べ1,000人以上の夫婦をカウンセリングし離婚危機から救う。
現在は、妻に惚れこむ二児の父。