
「夫婦関係修復に必要なたった一つの条件」 聖書の言葉に学ぶ夫婦円満の秘訣ということでお話をします。
「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。」という聖書の言葉があります。
イエス・キリストと出会ったある青年の話の中でのイエスさまの言葉です。
この出来事の中で、夫婦関係修復に必要なたった一つのことを考えてみたいと思います。
“すると見よ、一人の人がイエスに近づいて来て言った。
「先生。永遠のいのちを得るためには、どんな良いことをすればよいのでしょうか。」
イエスは彼に言われた。
「なぜ、良いことについて、わたしに尋ねるのですか。
良い方はおひとりです。
いのちに入りたいと思うなら戒めを守りなさい。」
彼は「どの戒めですか」と言った。
そこでイエスは答えられた。
「殺してはならない。
姦淫してはならない。
盗んではならない。
偽りの証言をしてはならない。
父と母を敬え。
あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。」
この青年はイエスに言った。
「私はそれらすべてを守ってきました。
何がまだ欠けているのでしょうか。」
イエスは彼に言われた。
「完全になりたいのなら、帰って、あなたの財産を売り払って貧しい人たちに与えなさい。
そうすれば、あなたは天に宝を持つことになります。
そのうえで、わたしに従って来なさい。」
青年はこのことばを聞くと、悲しみながら立ち去った。
多くの財産を持っていたからである。”
マタイの福音書 19章16~22節
夫として妻として「やるべきことはやっている」という思い込み
この青年はイエス・キリストに質問されたとき、自分の正しさを主張して次のように言いました。
「私はそれらすべてを守ってきました。
何がまだ欠けているのでしょうか。」
ここから彼自身が「自分はやるべきことは全部やっている。あと何が足りないのか?」という思いだったことがわかります。
つまり、彼は自分の人生に何かが欠けていて、それを足せばOKだと思っていたのです。
夫婦関係修復のカウンセリングに来られる方もそのように言われることがあります。
「夫(妻)の不満だと言っていたことを全部改善しました。私にあと何が足りないのでしょうか?」
現状に何かをプラスすることで夫婦関係を回復させようとしている思いがこの質問に現れています。
離婚回避、夫婦関係修復に必要なたった一つのこと。
自分に何かをプラスすることで問題を解決しようとするこの青年に、イエスさまは言われました。
「完全になりたいのなら、帰って、あなたの財産を売り払って貧しい人たちに与えなさい。」
これは彼が期待していたのとは全く違った答えでした。
持っているものをすべて売って、一文無しになることをイエスさまは彼に要求されたのです。
これを夫婦関係修復に当てはめて考えてみましょう。
妻や夫のために今の自分に何か行動をプラスするのではなく、相手に自分のすべてを与えることと言えるでしょう。
つまり、本当の意味で相手の立場になって、どんな犠牲をもいとわずに相手の幸せに尽くすということです。
ここに「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。」という聖書の言葉の本当の意味が隠されているのです。
夫婦の愛は「自分を捨てる」ことの連続
相手のために自分のいのちを捨てること、これ以上の愛はないと聖書は教えています。
キリストご自身が私たちの救いのために身代わりに十字架にかかったことを聖書は語っているのです。
そして、そのことによって私たちに神の愛が示されたと教えています。
愛とはその人のために払われた犠牲の大きさで測ることができるのです。
夫婦関係修復に必要なたった一つと条件、それは自分自身のように妻を、夫を愛すること、これに尽きるのです。
夫婦カウンセリングの中ではそれは具体的に何を指すのかを一緒に考え、実行に移すことをサポートしています。
筆者プロフィール
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27歳の時、婚約者との擦れ違いを解決できず結婚目前で婚約解消。
その後、この婚約解消の二の舞を踏まぬよう男女関係や夫婦関係修復の法則を聖書から学ぶように。
2010年、夫婦関係修復カウンセラーとして独立。延べ1,000人以上の夫婦をカウンセリングし離婚危機から救う。
現在は、妻に惚れこむ二児の父。
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