夫婦関係修復、きっかけとなるのは言葉よりも行動です。
あるカウンセリングのクライアントさんの質問からこのことを考えてみました。
「離婚したい」と言い出した相手に自分が変わる決意を宣言した方がいいのかどうか?という質問でした。
夫婦関係修復「私は変わります」と宣言することは有効?
離婚したいと言われた人が夫婦関係修復のきっかけとして「私は変わります」と宣言することは有効なのでしょうか。
ケースバイケースということは大前提として、多くの場合は私はあまりそれをおすすめしません。
なぜなら「離婚したい」と言われるようになるまでには、何度も夫婦喧嘩と謝罪が繰り返されているはずだからです。
つまり「変わります」と宣言しても相手には「またか」「どうせ今回も口だけだろう」と思われてしまう可能性が大きいのです。
聖書も言葉よりも行動が大切だと教えている
新約聖書のヤコブ書2章18節には
「私は行いによって、自分の信仰をあなたに見せてあげます。」
とあります。
つまり、信じる心があるならば、それは絶対に一つ一つの行動に現れるはずだ。
だから、私は私の行動によって、つまり私の生活のすべてのエリアにおいて、私の信仰を見せてあげよう。
とヤコブは言っているのです。
簡単に言うと「諭より証拠」ということです。
人は実際に見たことは認めざるを得ないものです。
夫婦関係修復に真剣になったら行動に現れる
今までは口先だけで謝っていた人が真剣になると行動が変わります。
行動が変わるとそれは相手に伝わります。
今までは口先だけで「ごめんね」と言っていた人が行動によって「ごめんね」の気持ちを表すようになるのです。
誠実な行動によって信頼関係は修復される
信頼関係というのは一つ一つの誠実な行動の積み重ねによって築かれます。
それはちょうどレンガ職人が一つずつレンガを積み上げていくのに似ています。
Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1326795
急いでレンガを積むことはできません。
丁寧に、位置を確認し、モルタルを塗り、一つずつレンガは積み上げていくものです。
同様に、一つの親切な行動、一つの思いやる態度を丁寧に積み重ねていくのです。
そのことによって損なわれてしまった信頼関係を、少しずつ時間をかけて修復していくのです。
筆者プロフィール
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27歳の時、婚約者との擦れ違いを解決できず結婚目前で婚約解消。
その後、この婚約解消の二の舞を踏まぬよう男女関係や夫婦関係修復の法則を聖書から学ぶように。
2010年、夫婦関係修復カウンセラーとして独立。延べ1,000人以上の夫婦をカウンセリングし離婚危機から救う。
現在は、妻に惚れこむ二児の父。
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