【成功例】離婚回避できた人が取り組んだ修復方法とは?

別居中から離婚回避して夫婦関係を修復した成功事例

離婚回避事例:別居中の夫婦「もう好きじゃない」と言い出て行った夫

 

ご主人が出て行ってしまった。

 

「もう好きじゃないから離婚したい」と夫に言われてしまった。

 

どうして別居することになってしまったのか理由がわからない。

 

このように私のところにカウンセリングに来られるおくさんたちがおられます。

 

 

この記事ではある30代の主婦の方が、ご主人が「もう好きじゃない」と言って出ていってしまった別居中の状態から、約二か月後にご主人が戻ってきて、夫婦関係が修復されたカウンセリング事例をご紹介します。

 

最初に、彼女からいただいたコメントを紹介します。

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【30代女性】「こんなに、夫婦関係が回復できるなんて」

 

「私と、離婚したいと思っていた主人が、今の状態まで夫婦として、戻ってきたのだから、本当に凄いことだと思っています。

 

少し前までこんなに、夫婦関係が回復できるなんて、想像できなかったです。

 

これから、もっと信頼関係が、回復していけば、二人の関係もどんどんよくなっていくことを信じて努力していくつもりでいます。

 

先生に出あえてなかったら、主人が、家に帰ってくることもなかったです。

 

自分自身も変わることができなかったです。

 

本当に感謝しています。

 

ありがとうございました。」

 

 

どのようにして別居中の夫の心を取り戻し、離婚を回避して夫婦関係を修復することができたのでしょうか。

 

彼女とのカウンセリングセッションの概要をご紹介することで、ご主人と別居中のあなたに希望を持っていただきたいと思ってこの記事を書いています。

 

自分の状況も絶望的ではないんだ」と安心していただきたいと思います。

 

 

離婚回避カウンセリングで別居中の夫のニーズを知った妻の衝撃

 

家を出てしまった別居中のご主人との関係において、離婚回避のために彼女にお話ししたポイントは3つでした。

 

  1. 夫婦にとってセックスレスは致命的
  2. 妻の批判に傷つく夫の自尊心
  3. 相手の気質を知ることが信頼回復の近道

 

以下一つずつ説明していきます。

 

 

別居中の妻の気づき1:夫婦にとってセックスレスは致命的

男性と女性の違いの最も大きい点の一つは性生活に対する感じ方です。

 

妻にとっては「気持ちのつながり」が夫婦関係にとって最も大切なものです。

 

一方夫にとっては「体のつながり」が最も大切なのです。

 

もう少し深く見てみると「体のつながりを通して感じる心のつながり」ということができます。

 

 

このご夫婦は、第二子を出産してからセックスレス状態が続いていました。

 

注:セックスレスカップルに関してはこちらの動画もご覧ください。

 

 

女性は出産とともにホルモンバランスが変化し、性生活に対して消極的になる傾向があります。

 

同時に新生児の授乳や育児で睡眠不足になります。

 

これらの要素が重なって、夫からアプローチされても「そんな気分になれない」と性生活を拒否してしまいます。

 

性的なアプローチを拒否されることが続くと、夫は「俺のことなんかどうでもいいのか」と深く傷ついてしまいます。

 

 

この出産後のセックスレス状態から夫婦の気持ちが離れていくことは「産後クライシス」呼ばれています。

 

注:「産後クライシス」に関してはウィキペディアを参照ください。

 

出産後から夫婦関係が悪化し、別居するようになり離婚の危機状態になるカップルは多いのです。

 

 

夫にとっての性生活の大切さを初めて聞いたこのおくさんは「ママ友たちもみんな『セックスレスが当たり前』と言っていたので、自分はまったく問題視していませんでした。驚愕です!」と言っていました。

 

もし4年間、ご主人と会話が全くなく、無視され続けたら、家を出ていきたいと思いませんか?」

 

「セックスレスは夫にとっては同じことなんです。離婚を切り出されても不思議はありません。」

 

と繰り返しお話しました。

 

 

別居から離婚回避した妻の気づき2:妻の批判によって傷つく夫の自尊心

 

このおくさんはとても正義感が強く、何事もきちんとしていないと我慢ができない性格でした。

 

一方だんなさんはおおらかで、大雑把な性格でした。

 

彼のいい加減さが彼女には気に障ることがよくありました。

 

 

彼女はことあるごとにご主人に

 

  • 「なんで○○なの」
  • 「全然××してくれないじゃない」
  • 「あなたっていつも△△ね」

 

と批判的な言葉を浴びせてしまっていました。

 

 

コミュニケーションの方法は男性と女性で大きく違います。

 

男性は相手を尊重し、相手との摩擦を避けようとします。

 

ある程度の距離を相手と保ちながら付き合おうとします。

 

しかし、女性は、摩擦を解決することを通して、お互いに心が近づくことを求めます。

 

女性は関係に対してタフな面があります。

 

言い合いになっても、感情的になっても、それを受け止める精神的な柔軟性と弾力性があるのです。

 

ある調査では口論になった時男性のほうが女性よりも心拍数が急増し、精神的な負担を感じて緊張していることがわかっています。

 

つまり、夫のほうが妻よりも関係における痛みに対して敏感なのです。

 

別の言い方をすると夫の自尊心は妻の言葉で傷つきやすいのです。

 

 

聖書の言葉に「妻のいさかいは、滴り続ける雨漏り。」(箴言19章13節)とあります。

 

妻の批判的な言葉は、したたり続ける雨漏りにたとえられています。

 

家庭でリラックスして安らぎたい夫の気持ちを乱し、彼が家にいることができないようにしてしまうのです。

 

このご主人が「別居したい」「離婚したい」と思った理由の二つ目がおくさんの批判でした。

 

 

彼女は自分の批判的な言葉が、どれほど夫の自尊心を傷つけてきたのかに気づきました。

 

自分の批判的な言葉に気くようになったことで、離婚回避することができたのです。

 

 

別居から離婚回避した妻の気づき3:相手の気質を認めることが信頼回復の近道

男女の違いを理解した後に必要となってくるのは、相手の気質を理解することです。

 

これは人それぞれなにが大切と感じるかは違うので、相手の大切にしているものを尊重するために必要な理解になります。

 

ポイント2でも少し触れましたが、このおくさんは几帳面な性格で、何事もきちんとしていないと嫌な人でした。

 

一方、だんなさんは「楽しければいいじゃないか」というタイプの方で、細かいことをいちいち気にしないおおらかな性格の人でした。

 

 

あなたにとっては意味がないと思えることも、だんなさんにとってはとても価値があるということなんです。」

 

気質のタイプを表す「四つの国」※のたとえを引用して「だんなさんは『楽しみの国』出身の人ですので「完璧の国」出身のあなたとは価値観が違うことを覚えてください。」

 

「彼はエキサイティングなこと、感動的なこと、そういったものを追い求めて生きるんですよ。」

 

と繰り返しお話ししました。

 

 

彼女は自分の思い込みの激しさ、度を越した生真面目さに改めて気づきました。

 

そして、自分の几帳面さが、楽しみを一番大切にしている夫の人生にブレーキをかけ、楽しみを奪っていたことに気づきました。

 

自分と相手の違いを認め、どちらが一方が正しくてもう一方が間違っているという考えを捨てたのです。

 

詩人の金子みすゞも言っているように「みんなちがって みんないい」ということに気づいたのです。

 

 

離婚回避の決定打となった「決意の手紙」

  1. 夫婦にとってセックスレスは致命的
  2. 妻の批判に傷つく夫の自尊心
  3. 相手の気質を知ることが信頼回復の近道

 

上記の3ポイントを約3か月カウンセリングセッションの中でお話ししました。

 

そして最後にこのおくさんは「決意の手紙」を書きました

 

この決意の手紙は、次の三つの内容を含んでいました。

 

  1. 今まで気づかなかったご主人の必要を具体的に伝え、それを妻として満たしていなかったことに対する謝罪
  2. もしもう一度やりなおすチャンスがもらえるなら1か月だけでいいから戻ってきてほしい
  3. もし1か月で私が変わったことが実感できなかったら分かれることも仕方がないと受け入れる

 

一緒に草稿を練った私も感動するほどの、心のこもった、感動的な手紙でした。

 

その手紙を読んで別居中のご主人は帰ってきました

 

このご夫婦は離婚を回避することができたのです。

 

私たちがカウンセリングで考えてきた三つの気づきがご主人が出て言った理由であったことが、ご主人が戻ってきたことによって証明されたのです。

 

それから、セックスレスは解消し、1か月の終わりにはもう、確認の必要もないぐらいご主人は前のように優しい夫に戻っていました。

 

 

離婚回避、別居からの修復、そして夫婦の人生は続く

別居中のご主人が帰ってきて、家族の生活が戻ってきました。

 

夫婦として離婚の危機は乗り越え、瀕死の状態はまぬかれました。

 

しかし、お互いに与えてしまった傷は完全に癒されたわけではありません。

 

大けがをした後のリハビリのように、このお二人も一歩一歩悩みながら今も夫婦関係の修復を続けています。

 

 

このおくさんはその後もカウンセリングを続けています。

 

一人の女性として、妻として、母として成長を続けておられます。

 

最近彼女からいただいたコメントを紹介します。

【30代女性】「私の生涯の宝だと思いました。」

「離婚という言葉を主人に言われてから、自分を見失っていたり、その状態ではきちんとした判断、考え方ができていませんでした。

 

自分が変わらないといけないと思っていたのは、思っていましたが、本当の意味で変わる。というのはこういうことだと感じています。

 

まだまだ、努力も必要だし、学んでいくこともたくさんあるとおもいますが、先生のカウンセリングを、受けさせていただいて、学んだり、いい影響を与えてもらったことは、私の生涯の宝だと思いました。

 

先生に本当に感謝しています。ありがとうございました。」

 

 

まとめ:別居から離婚回避、夫婦関係修復へ カギとなった妻の3つの気づき

 

最後に大切なポイントをまとめておきましょう。

 

別居中のご主人との関係において、私が彼女にお話ししたポイントは3つでした。

 

  1. 夫婦にとってセックスレスは致命的
  2. 妻の批判に傷つく夫の自尊心
  3. 相手の気質を知ることが信頼回復の近道

 

彼女にとっては衝撃的な気づきだったようです。

 

カウンセリング中に「あー」と何度も驚きの声をあげておられました。

 

 

いかがでしたか?

一つでも気づきを得ることができたでしょうか?

今別居中で「離婚回避したい」と願っておられるおくさんたちのお役に立てれば本当にうれしいです。

 

追伸:離婚回避の手紙の書き方に関しては「離婚回避のための手紙の書き方 必ずおさえるべき5つのポイント」も参考にしてください。

 

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筆者プロフィール

日向 陽一
27歳の時、婚約者との擦れ違いを解決できず結婚目前で婚約解消。
その後、この婚約解消の二の舞を踏まぬよう男女関係や夫婦関係修復の法則を聖書から学ぶように。
2010年、夫婦関係修復カウンセラーとして独立。延べ1,000人以上の夫婦をカウンセリングし離婚危機から救う。
現在は、妻に惚れこむ二児の父。