夫婦関係修復には「つかず離れず」という距離感が大切であるということをお話しします。
離婚回避カウンセリング 女性の事例
離婚回避カウンセリングに来られた女性の事例です。
この方は思いやりのある言葉「ごめんね」「ありがとう」をちゃんと言えないということを理由に、旦那さんから「離婚したい」と言われてしまいました。
妊娠、出産のストレスもあり、ご主人にやさしくしてあげることができなかったことを後悔しておられました。
いわゆる「産後クライシス」のケースです。
離婚の原因を解決しよう焦ると逆効果に
「絶対に離婚したくない」と思った彼女は言われた部分を直そうと決心しました。
その後ことあるごとに「ありがとう」「ごめんね」を連発するようになりました。
そんなやり取りを続けていたところ、あるときご主人からのLINEの返信で「なれなれしい言い方はやめて」と言われてしまいました。
そして彼女は途方に暮れて、私のところに相談に来られたのです。
離婚回避 やってはいけないこと「取り繕うこと」
離婚回避でやってはいけないことは「取り繕うこと」です。
相手の言うことの裏にある気持ちの本質をとらえず、ことばづらだけをとらえて表面的な対応だけになってしまうことは避けなければいけません。
言葉や行動だけに集中すると、かえって相手の気持ちが離れていってしまうからです。
「ごめんね」「ありがとう」を必要以上に連発することは、ご機嫌取りのような、媚びているような卑屈な印象を与えてしまう場合があるのです。
手のひらを返したようで「気持ち悪い」と思われます。
適度な距離感を保ちつつ修復
ではどうしたら夫婦関係修復ができるのでしょうか。
それは、適度な距離感を保ちつつ修復に向けて努力することです。
感覚的には夫婦というよりは遠い親戚のようなつかず離れずの距離感が良いとアドバイスすることがあります。
よそよそしくもなく、なれなれしくもなく、普通に話すことが大切です。
車でいうとギアをニュートラルに入れるような感覚です。
離婚回避は冷静に
私は離婚回避に必要なのは「熱いハートとクールな頭」だと思っています。
どちらかが欠けても夫婦関係修復は難しいのです。
相手を愛する熱い思いと相手を理解する冷静な判断が必要なのです。
聖書は愛についても、知恵についても教えてくれる素晴らしい書です。
私のカウンセリングの中では両方を聖書から学んで、夫婦関係修復への道をあせらず、急がず、怠らず一歩ずつ進んでいきます。