あなたが他人を許せない理由 消えない怒りをなくす方法 

あなたが他人を許せない理由 消えない怒りをなくす方法 聖書の言葉に学ぶ夫婦円満の秘訣531

ある男性クライアントさんから「妻の失敗が許せない」とご相談がありました。

 

どうしてもそのことを思い出すと怒りが湧いてきてしまい、自分自身の中で苦しい思いのとらわれてしまうとのことです。

 

いつまでも消えない怒りをどのように消すことができるのでしょうか。

 

聖書の中にも赦すことについての記事があります。

 

「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの人に石を投げなさい。」

 

ヨハネの福音書8章7節

 

 

怒りを感じる理由:他人を許せないあなたのために

 

今回はイエス・キリストの生涯の中で起こった次の出来事を通して、人を赦すことについて考えてみたいと思います。

 

少し長い箇所ですが、引用します。

 

 

そして朝早く、イエスは再び宮に入られた。

 

人々はみな、みもとに寄って来た。

 

イエスは腰を下ろして、彼らに教え始められた。

 

すると、律法学者とパリサイ人が、姦淫の場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立たせ、イエスに言った。

 

「先生、この女は姦淫の現場で捕らえられました。

 

モーセは律法の中で、こういう女を石打ちにするよう私たちに命じています。

 

あなたは何と言われますか。」

 

彼らはイエスを告発する理由を得ようと、イエスを試みてこう言ったのであった。

 

だが、イエスは身をかがめて、指で地面に何か書いておられた。

 

しかし、彼らが問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。

 

「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの人に石を投げなさい。」

 

そしてイエスは、再び身をかがめて、地面に何かを書き続けられた。

 

彼らはそれを聞くと、年長者たちから始まり、一人、また一人と去って行き、真ん中にいた女とともに、イエスだけが残された。

 

イエスは身を起こして、彼女に言われた。

 

「女の人よ、彼らはどこにいますか。

 

だれもあなたにさばきを下さなかったのですか。」

 

彼女は言った。

 

「はい、主よ。

 

だれも。」

 

イエスは言われた。

 

「わたしもあなたにさばきを下さない。

 

行きなさい。

 

これからは、決して罪を犯してはなりません。」

 

ヨハネの福音書8章2-11節

このお話はレンブラントの絵の題材にもなっている有名なエピソードです。

当時のユダヤ教の指導者たちは姦淫の罪を犯した女をイエスさまの前に連れてきました。

 

彼らのことばを見てみましょう。

 

「この女は姦淫の現場で捕らえられました。」と宣言しています。

 

彼らにとって姦淫は赦すことのできない、ひどい罪だったのです。

 

 

 

なぜ、この男性クライアントは奥さんの失敗を許せないのでしょうか。

 

それは、この失敗したことが彼にとって大切なことだったからです。

 

どちらでもいいことであれば、苦しむことはありません。

 

そういった意味では、私たちが何に怒るのかは私たちが何を大切にしているかを表しているのです。

 

 

 

人を赦せない理由:他人を許せないあなたのために

 

律法学者とパリサイ人たちは「モーセは律法の中で、こういう女を石打ちにするよう私たちに命じています。」と主張しました。

 

「こういう女」という言葉から、彼らが心の中で彼女の罪から、彼女の人格を見下していることがうかがえます。

 

こんなひどい女は生きている資格がないと言っているのです。

 

彼ら自身の立場は、裁判官のようです。

 

被告席に立つこの女性をさばいている姿です。

 

私たちの怒りが消えない理由は、私たちが自らを裁判官の位置に置いているからです。

 

つまり、相手のことではなく、何が正しいかにこだわっているということです。

 

相手のことを「私を傷つけるひどい人間」決めつけてしまっている状態です。

 

 

 

人を赦す方法:他人を許せないあなたのために

 

イエスさまは彼らの問いに次のように答えられました。

 

「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの人に石を投げなさい。」

 

「ひどい女だ」という彼らの思いを彼ら自身の心に向けさせる一言です。

 

「あなたはこの女を責めている、さばいている。」

 

「しかしあなた自身、この女をさばくことができるのか?」

 

「あなたの中に、罪はないのか?」

 

と彼らの心の中を探るイエスさまのことばです。

 

 

「彼らはそれを聞くと、年長者から始まり、一人、また一人と去って行き」とあります。

 

彼らは気づいたのです。

 

「ああ、私の中にも罪がある。」

 

「この女を責める権利は私にはないのだ。」

 

 

 

人を赦すためには自らの罪を見つめる必要があります。

 

聖書は私たちがみな罪人であると教えています。

 

一人の例外もなく、私たちは罪を持った人間なのです。

 

誰のこともさばく権利がありません。

 

そのことを知る時に私たちの怒り、傷つけられたことを赦せない思いから私たちは自由にされます。

 

 

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筆者プロフィール

日向 陽一
27歳の時、婚約者との擦れ違いを解決できず結婚目前で婚約解消。
その後、この婚約解消の二の舞を踏まぬよう男女関係や夫婦関係修復の法則を聖書から学ぶように。
2010年、夫婦関係修復カウンセラーとして独立。延べ1,000人以上の夫婦をカウンセリングし離婚危機から救う。
現在は、妻に惚れこむ二児の父。