不倫後の癒しと回復：夫に裏切られた妻への聖書の教え

この記事では、旦那さんの不倫に傷ついた奥さんたちへ、聖書の教えから癒しと回復を得る方法を考えます。
信頼していたご主人に浮気された奥さんたちは、言葉では表現できないほどの痛みを経験します。それは人生の中で最も大きな苦しみであると言ってもいいかもしれません。
しかし、どんなに大きな苦しみの中でも、聖書の教えは慰めもたらし、明るい未来へ導いてくれます。

結論：回復には赦しが必要

 

1. 人はみな罪人

「主は、地上に人の悪が増大し、その心に図ることがみな、いつも悪に傾くのをご覧になった。」
創世記6:5

聖書は人間の罪深さを教えています。罪とは言い換えれば自己中心の事です。
自己中心な罪の心は、自分の願いと神様のみこころを比較した時に自分を選びます。
自分の欲望とほかの人の幸せを考えた時に、自分の欲望に従います。
聖書は私たちがみなこの自己中心の罪を持っていると指摘するのです。

私はカウンセリングの中で多くの不倫の悩みをうかがいます。
悲しいことですが、ご主人たちが奥さんに隠れて、ほかの女性と性的な関係を持ったり、風俗に通ったりするケースをうかがうのです。
悲しみはありますが、驚きはありません。なぜなら、私たち人間の本質が「その心に図ることが皆、悪に傾く」という聖書の言葉を知っているからです。

 

2. 赦しは神から

「父よ、彼らをお赦しください。
彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」
ルカの福音書23:34

もし私たちがみな自己中心であるなら、そこには絶望しかないはずです。
しかし、聖書は赦しを語ります。罪人を赦すイエス・キリストの姿を聖書は指し示すのです。この言葉は、イエス・キリストが十字架にかかった時に言われた言葉です。
自分を十字架につける人たちの赦しを、願った神の子の姿は、罪人である私たちの唯一の希望は、神様の赦しであることを教えています。

「自分が何をしているのかが分かっていない」とイエスさまは言われました。
不倫をする旦那さんたちは、それがどれほど罪深いことかが「分かっていない」ケースがほとんどです。
裏切られた奥さんたちが、どれほどの苦しみを覚えるかが「分かっていない」のです。
聖書はここでも、私たち人間の姿を克明に描き出しています。

同時に罪の赦しの希望を語っているとも言えます。
「分かっていない」から「お赦しください」とイエスさまが祈られたということは、そこに赦しの可能性があるということです。
夫の浮気、不倫によって、裏切られ、打ちのめされた奥さんたちが、この祈りを祈る時に、赦しの可能性、回復の兆しが表れてくるとも言えます。

 

3. 回復も神から

「私たちの負い目をお赦しください。
私たちも、私たちに負い目のある人たちを赦します。」
マタイの福音書6:12

イエスさまは私たちに「私たちの負い目をお赦しください。」と祈るように教えています。
1点目で見たように私たちはみな罪人です。
自己中心の罪を持って生きているので、人を傷つけずには生きていけない人間なのです。
そのことを覚えるときに、私たちに対して罪を犯す人たち「負い目のある人たち」に対する赦しということが出てきます。
「私たちも、私たちに負い目のある人たちを赦します。」という言葉が続くのです。

もし、不倫の罪で夫に傷つけられた妻が、この祈りを毎日祈るなら、神様はこの祈りを祈る奥さんたちの心を変えてくださるはずです。
ここに不倫後の回復の希望、癒しの道があるということができるのです。

これは、本当に苦しい、難しい道ですが、ほかに道はないと言えます。
私はカウンセラーとしてこの苦しいけれど、唯一の回復の道をクライアントさんたちと一緒に歩ませていただいています。

 

結論：回復には赦しが必要

1. 人はみな罪人
2. 赦しは神から
3. 回復も神から