「離婚したい」とだんなさんから言われてしまった。
夫が出て行ってしまい別居中。
夫の心を理解し関係修復したい。
あなたがこのような状況におられるなら、この記事が役に立つと思います。
聖書の言葉から、ご主人との関係を修復する方法をお伝えします。
「長雨の日にしたたたり続ける雨漏りは、争い好きな女に似ている」箴言27章15節
離婚したい夫の心理:争い好きな妻とは一緒に暮らせない
この箴言を書いたソロモン王には多くの妻がいたことがわかっています。
その中に「争い好きな女」がいたことが推測されます。
大体においてソロモン王が複数の妻を持ったこと自体が問題をはらんでいます。
女性は「わたしだけを愛してほしい」と思うのが自然です。
常にほかの妻と夫を奪い合わなければいけない立場に立たされた妻たちの苦しみはどれほど大きかったことでしょうか。
その苦しみは批判的な言葉、言い争いという形をとってソロモンにぶつけられました。
妻から不平不満を浴びせられて首をすくめてやり過ごしている彼の姿が目に浮かぶようです。
そんな状況の中で彼は「この居心地の悪さ、これは何かに似ているぞ」
「そうだ、雨漏りだ!」と思わされたのでしょう。
聖書はすべて神様の言葉ですが、その神様の言葉は人間を通して記録されました。
神様はソロモンの経験と知恵を通して、私たちに語りかけておられます。
どんな理由があるにせよ、妻の小言、あてこすり、不平不満は、夫にとっては雨漏りのように感じるのです。
雨漏りの経験がある人は少ないかもしれませんね。
私も自宅で雨漏りを経験したことはありません。
しかし、友人が建てたログハウスの中で経験したことがあります。
雨漏りというのは本当に嫌なものです。
心が落ち着かず、その場にいるのがいたたまれなくなります。
妻が不安を抱え、不機嫌になっている時の家庭も全く同じです。
妻が額にしわを寄せてぶすっとしているだけで、居心地が悪いものです。
しかし、妻から批判的な言葉を言われると、夫はいたたまれなくなってしまいます。
「あなたは私のことなんてどうでもいいのね!」
「どうしてあなたはいつも仕事ばかりなの!」
「普通の夫だったら妻との時間を大切にするのが当たり前じゃない!」
「あなたはセックスするときしか私に興味がないじゃない!」
こんな言葉をかけられた夫は、途方に暮れて黙り込んでしまいます。
妻は黙り込んだ夫を見て、さらに不安になります。
男性にとって沈黙は相手を尊重していることを表現します。
しかし、女性にとって沈黙は無視と同じように感じるのです。
妻は「何か言って!黙り込むなんて信じられない!」
とパニックします。
「あなたってホントに冷たい人ね!」
というようにさらに夫を追い詰めてしまいます。
これが、私のところに相談に来られる多くのおくさんたちの状況なのです。
お話を伺っていくと、ご夫婦の関係が悪循環に陥って、のっぴきならない状況になっていることが手に取るように感じられます。
愛を感じずに不安になる妻の痛み、苦しみも、批判されて苦しむ夫の気持ちも理解できる私自身の立場としては、二重の痛みを感じるときでもあります。
離婚したい夫の心理:夫が望むのは家庭での安らぎ
夫は何よりも妻との関係の中に安らぎを求めています。
平安、休息、慰めを家庭に求めているのです。
彼は一日中仕事にいそしんでいます。
仕事の中でさまざまな人間関係で悩み、痛みを経験します。
そして、一日の終わりに家について、妻や子供たちとの関係で癒され、慰められることを願っているのです。
夫を慰めるものは何でしょう。
それは、妻の笑顔です。
それは、妻の笑い声です。
それは乾いたのどを潤す冷たい水のように、夫の心を満たすことができます。
人間は本質的に二つの関係で満たされるように神によって作られています。
一つは天におられる父なる神様との関係です。
もう一つは地上での人間関係、とくに最も親密な夫婦の関係です。
あなたのご主人は、あなたとの関係で安らぎ、慰め、励ましを期待してあなたと結婚しました。
それが得られないことは、彼にとっては大きな落胆、失望なのです。
その満たされない痛み、苦しみを味わうぐらいなら、一人で生きていった方がいいと感じるまでに彼の思いは募ってしまっているのです。
離婚したい夫の心理:夫を傷つけずに気持ちを伝える知恵
では妻はただ自分の気持ちを押し殺して、我慢すればいいのでしょうか。
私はそうは思わないし、聖書もそのように教えているとは思いません。
なぜなら、どんなに気持ちを押し殺しても、それを伝えるまではその思いは解決しないからです。
押し殺そうとすればするほど、その思いは強くなって、何かきっかけがあるときに爆発してしまうのです。
では、どうしたらいいのでしょうか。
聖書は「知恵のある女」と「愚かな女」について語っています。
離婚回避できたある「知恵のある妻」の成功事例はこちらからお読みいただけます。
知恵のある妻は、夫の気持ちを尊重しつつも、自分の思いを伝えることができます。
知恵のある女は建設的な方法で自分の痛みを伝える方法を知っています。
なぜなら、彼女は夫の自信がどれほどもろく、傷つきやすいかを知っているからです。
賢い彼女はどのような言葉が彼の心に届くかを知っています。
また、相手を攻撃していると取られないように、細心の配慮を払います。
知恵のある女はこんな風に夫に話しかけます。
「家じゅうのごみをあつめて、まとめて出してもらえたら本当にうれしい。」
「あなたの仕事が忙しすぎるとき、自分なんてあなたにとってどうでもいいのかなと私は不安に感じてしまうの。」
「あなたと二人で話をすると、気持ちがおちつく。聞いてくれてありがとう。」
「今日は生理前で気持ち悪いから、生理が終わってからにしよう。」
もしあなたに「知恵」がかけているなら、あなたは聖書からその知恵をいただくことができます。
夫にあなたの気持ちを伝える方法を聖書は教えてくれるのです。
いかがでしたか。
ご主人との関係の中で思い当たることがあるでしょうか。
思い当たることがあれば、ぜひ知恵を手に入れて、ご主人の心を満たす努力を初めてみてください。
初めは反応がなくても、できることを一つずつ続けてみてください。
ご主人の離婚したい、という心が変わるために一歩を踏み出してみてください。
この記事がきっかけとなり、あなたのご夫婦の関係が回復し、満たしあう幸せなご夫婦になることを心から祈ります。
筆者プロフィール
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27歳の時、婚約者との擦れ違いを解決できず結婚目前で婚約解消。
その後、この婚約解消の二の舞を踏まぬよう男女関係や夫婦関係修復の法則を聖書から学ぶように。
2010年、夫婦関係修復カウンセラーとして独立。延べ1,000人以上の夫婦をカウンセリングし離婚危機から救う。
現在は、妻に惚れこむ二児の父。
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