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おすすめの本「結婚生活を成功させる七つの原則」ゴットマン博士の夫婦関係のベストセラーを解説しています。
相手の意見を尊重する
「相手の意見を尊重する」ということをお話ししたいと思います。
夫婦関係が悪くなってくると、相手の影響を私たちは拒もうとする傾向になっていきます。
相手の意見を否定しようとするわけです。
「あなたがこうだったから、こうなったんじゃない」。
「いや、それは、こうだ。これこれ、こういう理由があって、こうだったんだよ」というふうに言う応酬になってしまいます。
つまり、私たちは自分の意見を変えようとしないわけです。
それが、ずっと平行線でいくと、お互いに疲れてくきます。
もうこんな疲れる大変な思いはしたくない、別れたいと思うようになってしまいます。
特に、妻にとっては、自分の気持ちをわかってもらえない、自分の意見を聞いてもらえないというのは、本当に大きなストレスなのです。
夫のリーダーとしての役割
女性は、いつも男性の影響を受けるわけですね。
それは、男性と女性の役割の違いで、リーダーである男性の意見が基本的に通るわけです。
「黙って俺についてこい」というような、亭主関白の言葉もあります。
その表現はいただけないと思いますが、妻は夫に責任をもってリーダーシップを取ってもらいたいと願っています。
ワンマンなリーダーシップは嫌われる
ただし、妻はワンマンなリーダーシップは嫌なわけです。
自分の気持ちとか、自分の思いを十分考慮してくれた上で、決断をしてほしいのです。
これはリーダーのスキルですが、自分自身が影響されることを許すことが大切なのです。
もうちょっとわかりやすく言えば、相手の意見を取り入れるということです。
妻の意見を取り入れた具体例
最近、私たちの娘の桜が、英検の試験を受けに行くことになりました。
中学1年生で、渋谷に一人で行かせるということに関して、私は何も疑問を感じていませんでした、
しかし、夏江は「やっぱり渋谷に一人で行かせるのって、心配じゃない」と言い出しました。
それで、いろいろ夏江と話し合いをして、最終的に次のように決まりました。
夏江が試験会場まで送っていって、帰りは一人で桜に帰ってこさせるということに決まりました。
私としては、試験が終わるまで一緒にいてもらって、行きも帰りも一緒に帰ってきてほしいという思いがありました。
中一ですので、途中で何があるかわからない。
でも、夏江は、会場まで連れて行ってあげたらそれで自分は帰ってきたいと言いました。
「試験が終わるまで待っているのは、私が大変だから、先に帰ってきたい。帰りは大丈夫だと思う」と、彼女はいいました。
夫の葛藤、妻の意見を聞くべきか聞かざるべきか
それを聞いて、私はそれを主張することもできたわけです。
「いや、絶対に危ないから、一緒に帰ってきて」と。
でも、夏江が、「桜は、帰りは大丈夫だ」と言っているのであれば、彼女の判断を信頼してそれを受け止める必要があると感じました。
これは、すごく身近な、簡単な例です。
しかしこのようなことの積み重ねが、夫婦の信頼関係を築くという意味で、重要なことでもあるのです。
夫のワンマンな態度で傷つく妻
私がカウンセリングさせていただく経営者の方々は、そういう人が多いです。
「俺が言ったら、絶対なんだ」とまでは言いませんが、そういう印象を受けます。
妻は思います。
「私の意見なんて、どうでもいいのね」と、
私の意見はどうでもいいということは、「私なんてどうでもいいのね」というふうに、妻は感じてしまうわけです。
夫はそんな風に思ってはいないと、頭ではわかってるけれど、心は傷ついてしまうのです。
妻の意見を聞き、できるだけ取り入れる
彼女の意見をいつも聞いて、それに必ず応えなきゃいけないわけではありません。
しかし、できうる限り、真剣に検討して積極的に取り入れていくということは、大事だと思います。
それは妻にとって、「自分の意見を真剣に検討してくれる」ということは、自分を真剣に取り扱ってくれる、敬意を持って自分に接してくれているんだというメッセージになるわけです。
この本の中でも、ゴットマン博士は、夫が、賢い夫になる必要があるということを言っています。
「夫が意見を汲み取ってくれるタイプであれば、結婚生活に大きな問題が起きても、妻が夫に敵対することは少ない。(中略)これが結婚生活を救う」158ページ
結婚生活を救うか、救わないかぐらいの差が出るほど、これは重要なことなのです。
女性にとって、妻にとって、夫が自分の意見を聞いてくれるかどうかが本当に重要なのです。
自分の意見を酌んでくれる夫と、ずっと一緒に生きていきたいと妻は思うわけですね。
それをしてくれない夫とは、もう一緒に生きていきたくないと思ってしまうわけなのです。
このことは、すごく大事なこととして覚えておいていただきたいと思います。
妻は、夫に本当に親切なリーダーシップ、思いやりのある、配慮のあるリーダーシップを望んでいます。
それは、妻の意見に自分が影響されることを許す、妻の意見を積極的に取り入れることで、
「きみを大事に思っているよ」
「一緒に、同じ方向に進んでいきたいんだよ。」
「心を通じ合わせていこうね」
というメッセージになります。
ほかにもいろんなすばらしい知恵がこの本の中に入っていますので、ぜひ熟読していただきたいと思います。
筆者プロフィール
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27歳の時、婚約者との擦れ違いを解決できず結婚目前で婚約解消。
その後、この婚約解消の二の舞を踏まぬよう男女関係や夫婦関係修復の法則を聖書から学ぶように。
2010年、夫婦関係修復カウンセラーとして独立。延べ1,000人以上の夫婦をカウンセリングし離婚危機から救う。
現在は、妻に惚れこむ二児の父。
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